「親の背を見て子は育つ」と日本では昔から言われてきました。子どもが親の行動を見て育ち、自分のお手本や規範にしてしまうことをいいます。
この表現から言われるようになったのかどうかはわかりませんが、子育てに関連する格言に「子どもは親の言うことは聞かないが、親のやっている通りにやる」というものもあります。
100%再現性があるものではないでしょうが、それでも親の日々の行動が子どもに与える影響が大きいことは言うまでもありません。
それなら、この影響をお互いにとって良い形で活用すべきでしょう。大人になってからも学び続ける必要があることに変わりはありません。仕事でも育児でも、知らないことはたくさんあります。それらについて少しずつ調べて、知識や情報を集め、理解できるようになっていく過程は、子どもたちの勉強となんら変わりのないものです。
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日々の生活が忙しいのは確かですが、だからこそ子どもたちと一緒に学ぶ時間を作ってあげてください。子どもたちにとって、大人が日々学び続けている姿を目にすることが何よりの教材になります。
勉強する内容は子どもたちと同じにする必要はありません。親は親で、会社の昇級試験の対策や料理に関する勉強などをすればいいのです。子どもたちと一緒に座り、日々学ぶ姿を見せてあげてください。何年も「勉強しなさい」と言い続けるよりも、遥かに確実に「学ぶことの大切さ」を伝えられる方法です。
「本がたくさんある家の子どもは読書が好きになる」といった話をよく聞きますが、身近に本があるという環境に加えて、やはり親が本を読む姿をいつも目にしている影響も少なくないでしょう。子どもは親の背中を見て育つのですから。
一緒に学んでいると、子どもたちが自分では解けない問題について質問することもあるでしょう。親がわかれば教えてあげてもいいでしょうが、学年が上がってくると、問題は難しくなってくるものです。
わからないところは素直に「よくわからないから、塾や学校で聞いてきてくれる?」と伝えてあげてください。もしくはその場で一緒に解き方を調べるのもいいでしょう。わからないことは何も悪いことではありません。人はわからないからこそ、学ぶのです。
こういった時間を過ごせると、子どもたちの学習の進捗確認にもなります。ぜひ、親子で学ぶ時間を少しずつでも作ってあげてください。